2種類のメッセージ。あなたはどちらを多く使っていますか?

コミュニケーション

8月、9月と怒涛の忙しさだった。

という言い訳を自分にしながら、更新していないこのサイトのメンテナンスすら怠っていました。

久しぶりに管理画面を開いてみると、WodrPressそのものから、プラグインから何からかにまで更新情報の嵐。

サイト情報を更新しないまでも、定期的に覗いてメンテナンスをしておかなければと痛く感じたところです。

と、そんなことはおいておいて、

 

目次

普段周りの人にどんな言葉をかけていますか?

先日、ある企業さんに伺って、ストレスチェック制度の概要やラインによるケアなどを管理職の方にお話ししてきました。

ストレスチェックの概要をはなし、「管理職の方はこうことを意識して部下と接してね。」という話だけではつまらないので、2種類のメッセージのワークを最後に実施。

管理職の方のみならず、誰もが少しだけ伝え方を意識することで、コミュニケーションがとりやすくなる一つのおまじないです。

部下に様々な声掛けをされている管理職の方に意識していただきたいという思いがありました。

 

相手に発した言葉(メッセージ)を可能な限りたくさん挙げてみよう

まず、自分が最近周りの人にかけた言葉(メッセージ)を書き出してみます。

「ありがとう」という単語だけでなく、「〇〇さん、〇〇してくれてありがとう。」という文章の形で箇条書きにしていきます。

部下を注意した言葉、友人に感謝した言葉、子どもを叱った言葉。

何でもよいので、思い出せる限りたくさんの相手に向けたメッセージを書き出していきます。

 

「メッセージ」と言われると難しい?誰かに伝えた言葉

LINEでもそのやりとりをメッセージというように、「メッセージ」を深くとらえすに、周囲の方に発した言葉を書き出していただきたいのですが、ここで結構悩む方もいらっしゃいます。

因みに私は、

「またこぼすから両手で持って飲みなさい!」

「持ってきてくれてありがとう。」

「早くしてくれないとママはバスに乗り遅れてしまう。」

「今日はパパ帰りが遅いから、ママと仲良くしてよ。」

「〇〇をここまでやっているので、この部分の入力をお願いできますか?」

などなど。

出来れば20個くらい挙げてもらいたいです。

 

2種類のメッセージを分類しましょう

列挙したメッセージを「あなたは」「わたしは」のどちらが隠れているかで分類します。

例えば、「またこぼすから両手で持って飲みなさい!」。

これは、「またこぼすから(あなたは)両手で持って飲みなさい!」

「持ってきてくれてありがとう。」

これは、「あなたが○○を持ってきてくれて(わたしは)ありがとうと思っているよ。」

多少文章をおかしく感じる内容になるかもしれませんが、「あなたは」を主語としたメッセージか、「わたしは」を主語としたメッセージかに分けてみるのです。

「わたしは」が隠れていたものがI(アイ)メッセージ。

「あなたは」が隠れていたおのがYou(ユー)メッセージ。

 

研修の中で出てきたメッセージ内容の一部

「やっぱり頼んでよかった。」→「あなたに頼んで(わたしは)良かったと思っているよ。」

「いてくれて助かったわ。」→「あたながいてくれて(わたしは)助かったわ。」

「まだできんの?」→「(あなたは)まだできないの?」

「~したら危ない。気をつけろよ。」→「~したら危ない。(あなたは)気をつけろよ。」

「これはこうして。」→「(あなたは)これをこうしてください。」

「もう少し頑張れ!」→「(あなたは)もう少し頑張って!」

「ちゃんと確認して。頼むぞー。」→「(あなたは)ちゃんと確認してください。頼むぞ。」

「書類や備品をとってきてくれて、ありがとう。」→「書類や備品をとってきてくれて、(わたしはうれしい)ありがとう。」

「さすがやなぁ。」→「(あなたは)さすがだね。」

「よし、みんなでやろう!」→「よし、(わたしは)みんなでやろう(と思う。)」

「~できた?ありがとう。」→「~できた?(わたしはやってくれて)ありがとう(と思っているよ)。」

 

案外多いYouメッセージ

あなたの書き出したメッセージは「I」 と「You」のどちらが多かったでしょうか。

人は7,8割Youメッセージを使っています。

そして、Youメッセージよりも、Iメッセージを使う方が相手の心に響き、相手の行動が変わりやすいと言われています。

 

例えは、上の「もう少し頑張れ!」→「(あなたは)もう少し頑張って!」

このメッセージをYouメッセージに変換すると

「もう少し頑張ってくれると(わたしは)嬉しいな。」「もう少し頑張ってくれると(わたしは)助かるわ。」

などでしょうか。

 

他には、「ちゃんと確認して。頼むぞー。」→「(あなたは)ちゃんと確認してください。頼むぞ。」

これは「ちゃんと確認してくれると、(わたしは)ダブルチェックに時間がかからないから助かるな。」

と変換することもできます。

 

感情や思いを表す言葉を使う

Iメッセージを使うときは、相手のとった言動が自分にどういう影響を与えているのかを言葉にすることが大切です。

「嬉しい」「楽しい」「ウキウキする」「やる気になる」「元気が出る」「ワクワクする」「助かる」「救われる」「安心する」「大好き」「ありがとう」「励まされる」

このような、自分の気持ちや感情を言葉にして相手にフィードバックするということです。

 

プラスのイメージの言葉だけでなく、叱るときなどはマイナスのイメージを持つ言葉を使うことも必要です。

「辛い」「困る」「残念」「心配」「がっかりする」「イライラする」「うんざりする」「悲しい」「さみしい」「不安になる」「やる気が失せる」「やきもきする」「怖い」

「(あなたは)スピードもっと下げた方がいいよ。危ないよ。」→「スピードが出すぎると(わたしは)怖いからやめて!」

「遅刻するときは(あなたは)連絡しなさい!」→「何の連絡もないと事故でもしたんじゃないかって(わたしは)心配だよ。だから先に連絡してね。」

 

過去と相手は変えられないと聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

相手に「こうして、ああして!」と相手の行動をかえようとする言葉ではなく、その行動に対して「わたしはこう思うよ。こう感じるよ。」という事実をフィードバックする。

そのフィードバックを相手がどのように受け止めるかは相手次第。

ただ、相手の行動を指示するよりは、「その行動を受けて私はこう思うよ。こう感じたよ。」と伝えるほうが相手の心に届きやすくなります。

わたしもまだまだ修行中ですが、お互いが気持ちよくやり取りできるように、Iメッセージを意識して使ってみませんか?

周囲との摩擦が少しでも減ると、不必要なストレスから解放されます。

是非、1日1回。Iメッセージを意識して使ってみてください。

 

言葉が変われば行動が変わる。

1ヶ月継続すれば、あなたの行動も、周囲の人の行動もきっとよい方向に変化しています。