あなたがお勤めの会社では、ワーク・ライフ・バランスの推進をしていますか?
労働時間の短縮、年次有給休暇の取得促進、ワーク・ライフ・バランスの推進のためには様々な制度導入が考えられます。
早出・遅出対応、残業の事前申請制度、残業が一定の時間を超えたときのアラート設定、時間単位年休、リフレッシュ休暇、計画年休などなど。
目次
とりあえず制度を導入しても意味がない。
制度を導入するのは良いのですが、その目的を伝えることなくスタートし、多くの企業で形骸化してしまっているものの一つに「ノー残業デー」があります。
しかし、単に「定時にあがること」を目的としていて、とにかく「早く帰ろう」とだけ伝えている企業も多いように思います。
「ノー残業デー」の目的とはどのようなものでしょうか。
その制度の導入目的を言語化して社員に伝えていますか?
本来であれば、残業するのがイレギュラーなことのはずですが、現実は、毎日毎日残業するのが当たり前になっいる方のほうが多おように感じます。
そんな日常の中で、1週間のうちの1日でも、時間を意識して優先順位を考え、定時で上がることができるように効率を意識した仕事をする日を設けましょうというのが、「ノー残業デー」です。
本気でその日1日、所定労働時間が8時間であればその中でやるべき仕事を終え、定時で上がることを考えます。
1日の作業内容をピックアップし、それぞれの作業にかかるであろう目安時間を書き出し、優先順位を決めてからその日1日の仕事に着手することを始めると、その前日やその前々日から調整が必要なことにも気付けるはずです。
定時にあがるために自ら時間をコントロールするきっかけを作る日とするためにも、ただ、「早く帰る日」と伝えるのだけなく、その目的をしっかりと社員に周知したうえで導入しましょう。
効果が全然違います。
「早く帰ってもすることがない」という社員もいるから・・・
「残業を減らしてワーク・ライフ・バランスを保ちましょう」と呼びかけると、人事労務のご担当者様から「早く帰ってもすることがないという人がいるんですよ」と言われたり、従業員さんから「自分はもっと働きたいのに、どうして働けないのか」という言葉を発せられることが良くあります。
「わたしはワークだけでいい、育児や介護など、時間的な制約をもって働かなければならない事情もないし、特別趣味もないので早く帰る必要もない。」
このような方が、半数とは言わないまでもかなりの割合いらっしゃるように感じます。
ただ、自分自身の病気や親の介護など、差し迫った事情が生じたときに初めて時間的制約をもって働こうと思っても、今までの自分のやり方で自分も周囲も混乱することなく、定時に上がることが出来るはずがありません。
また、自分のキャリアについて、就職活動をするときには真剣に考えていたはずなのに、その時点でキャリアの設計をやめてしまい、会社に入った後は、組織次第と思考停止してしまっている方も少なくありません。
ライフキャリアをどう組み立てるかが課題
あなたには、(ひょっとしたら諦めてしまっているかもしれない)充実した理想の「ライフ」はありませんか?
短期的に幸福感を覚え、中長期的に成長する自分を期待できる。そのような意欲や展望がなければ、今をどのように過ごすかについても軸がなくなってしまいます。
ワーク・ライフ・バランスは、ライフの目的意識がなければ、ワークを効率的に推し進めることに意識が向かうこともありません。
個々人がライフキャリアをどう組み立てるか。
ワーク・ライフ・バランス推進のためには、シニア社員向けのキャリア研修だけでなく、入社3年、5年、7年、10年という節目で、個々人が自分のライフキャリアを意識する機会を与えることが、遠回りのようで近道のように思います。
わたしはというと、自身の理想のライフキャリア実現のため、子どもが寝静まってからしていた作業を朝方にすべく生活習慣の見直し中です。
夜1時頃寝る生活を改め、出来る限り子どもと近い時間帯に寝て、4時に起きる生活に向けてスモールステップを踏んでいます。
まだ読んでいる途中ですが、参考にしている本はコチラ。
方法が具体的でやっていけそうな気持ちになっています。今は就寝時間を守るフェーズです。
後半には「短時間で仕事を終わらせる高密度仕事術」という読むのが楽しみな章も。
超夜型の私がリバウンドすることなく、朝型ライフスタイルに移行できるか…
ぼちぼち頑張っています。